小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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30: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:49:45.97 ID:nY0iWbpOO
「お疲れ様であります、プロデューサー殿。何か発見がありましたか?」

「いや、こっち側はずっと海しか見えなかった。それどころか、地図だとこの辺りか? そこから先は海で阻まれたみたいになっていて、進めなかった」

 車を走らせて1時間くらいだったか。まるでゲームの背景みたいに大きな海が行方を遮って先に進めなかった。距離にするとどうだろうか。周りに船がある様子もなく、これ以上の探索は難しいと悟った俺たちは藍子のカメラに映った大きな鯨以外の土産を持って帰ることができなかった。

「亜季の方は?」

「はい。こちらもある程度行ったら海が広がっていて先に進めませんでしたが……大きな発見がありました。隣駅のショッピングモールなんですが、どうやら生きてるみたいなんです」

「なんだって?」

 隣駅のショッピングモールといえば昨日加蓮と一緒に美穂のプレゼントを買いに行った場所だ。折角買ったクマのぬいぐるみはジープに乗る前に探してみたけど見当たらず、砂の中に消えてしまったのだろう。しかしモールが稼働していたなんて。

「誰かいたんですか?」

「いえ、我々もそれを期待しましたが……やはり人の気配はありませんでした。ですが食料品や衣服といった生活必需品には困らないでしょうね。併設されている家電量販店のマッサージ機も使えるみたいでしたし」

「そうですか……」



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