32:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 16:59:35.84 ID:Rq3LxGNQO
 真美「へ?間違いじゃないの?でも、さっきまこちんたちは…」 
  
 千早「うーん…そうねぇ…真や萩原さんの言いたいこともわかるけど…こんなことに答えなんてないのよ」 
  
 真美「答えがない?」 
33:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:01:12.99 ID:Rq3LxGNQO
 千早「そうよ、だって成長する速さなんて人それぞれだもの。だから早く変わっちゃっても、いつまでも変わらなくても、それはそれでいいの」 
  
 真美「いいの?そんなんで…」 
  
 千早「そんなのでいいのよ」 
34:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:03:11.49 ID:Rq3LxGNQO
 真美「でも、みんなはドンドン変わって…」 
  
 千早「それは変わっていく方が目立つからよ。春香が転ばなくなった?美希はお昼寝を辞めた?あずささんの方向音痴は治ったのかしら?」 
  
 真美「た、確かに…」 
35:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:03:49.53 ID:Rq3LxGNQO
 千早「変わった人たちだってそうよ?みんながみんな短い間に変わったわけじゃないわ」 
  
 真美「そうかな?」 
  
 千早「そうよ、他ならぬ私がそうじゃない」 
36:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:04:33.33 ID:Rq3LxGNQO
 千早「ええ、そうよ…私は…あの日から、自分には歌しかないと思い込んでいたわ…何年も何年も…」 
  
 真美「千早お姉ちゃん…」 
  
 千早「そうじゃないと、あなたたちが気づかせてくれたのは…さっきみたいに明るい歌も歌えるようになったのはつい最近の話よ?」 
37:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:05:03.96 ID:Rq3LxGNQO
 真美「…千早お姉ちゃんは変わって良かったって思える?」 
  
 千早「えぇ、そうね良かったと思うわ。歌に囚われていた昔より、歌を楽しめる今の方がいいし…何より、みんなと仲間になれたから…」 
  
 真美「そっか…」 
38:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:05:41.96 ID:Rq3LxGNQO
 千早「けどね、真美。私は変わる前の自分が大嫌い…なんてことはないのよ?」 
  
 真美「…」 
  
 千早「間違っていたかもしれない…迷惑もかけた…見当違いなことをした…思い返すと恥ずかしいことばかりよ…でもね?」 
39:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:06:17.45 ID:Rq3LxGNQO
 千早「だからね、真美。あなたは変わりたいと思うのかもしれない。あなたたちの未来は希望でいっぱいだもの。誰だってドンドン変わっていきたいと思うわよ」 
  
 真美「希望でいっぱい…」 
  
 千早「けれどね、前に進むのはいいけれど、その時に、以前の自分を嫌いにならないで」 
40:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:06:46.34 ID:Rq3LxGNQO
 千早「間違っているかもしれない、見当違いだったかもしれない、思い返すと恥ずかしいかもしれない…けどね、あなたは…真美はいつだって一生懸命だったはずよ?」 
  
 真美「一生…懸命…」 
  
41:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:07:14.15 ID:Rq3LxGNQO
 千早「『双海亜美』としてデビューした時も、亜美と離れ離れのユニットになった時も、竜宮小町と対決した時も、あなたは一生懸命だったわ。それを否定なんて、たとえ真美自身にだってさせないわ」 
  
 真美「そっか…そーだよね…真美焦ってたかも…」 
42:名無しNIPPER
2019/12/30(月) 17:07:45.94 ID:Rq3LxGNQO
 P「おーい、千早!そろそろ…って真美?」 
  
 真美「兄ちゃん!」 
  
 P「どうしたんだ?こんなところで?」 
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