41: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:24:42.54 ID:hoMUvMIQo
「懐かしいなあ」
ほとんど無意識のうちに、私は呟いていた。
「雨の音がするんすよ。去年のあの日から、ずっと。こんな風に、何かを叩きつけるような――傘を叩きつけるような、雨の音がいつまでも止まなくて」
瞼の奥、真っ暗闇の向こう側に、いつかの光景がフラッシュバックする。
何もない、雲さえない、空っぽの、なのに大雨を降らせる、どこまでも黒く透明な空。
それに、水色の傘も。
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