12: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:45:43.05 ID:/F5s96SxO
 頭下げに行ってたんだよ。 
 誰も近づこうとしなかったスケベなディレクターから、末端のスタッフまで。 
  
 なんて言うのかな……カッコいいなって、素直に思ったさ。 
 族でもリーダーやって、アイドルになって、沢山のファンから愛されて、天狗になってもおかしくないはずのに、頭として、通すべき筋を通すためなら恥だって厭わない。 
13: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:46:44.21 ID:/F5s96SxO
 【ありがとうございます。】 
  
 涼「どういたしまして。これ、拓海にも見せるのか?」 
  
 【来月地上波で特番ですね】 
14: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:50:38.46 ID:/F5s96SxO
 ?【向井拓海についてどう思いますか】 
  
 夏樹「え?なんだい、藪から棒に」 
  
 【まあお気になさらず】 
15: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:54:04.27 ID:/F5s96SxO
 【そうでしょうか?】 
  
 夏樹「そうだよ、アイツ以外に誰がこのドラ猫達の頭務めるんだ?」 
  
 【ですが、最年長は亜季さんですし、涼さんも歳上で落ち着いた方です。夏樹さん里奈さんは同い年ですが、だったらお二人がリーダーでも良かったのでは?】 
16: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:55:27.26 ID:/F5s96SxO
 【プロデューサーさんを、ですか】 
  
 夏樹「そうそう。『もっとマシな言い方は無ぇのか』とか『威圧してどうすんだ』とか」 
  
 【凄いですね(笑)】 
17: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:56:47.50 ID:/F5s96SxO
 夏樹「こないだなんて、チビ達が遊び疲れて眠った後に、こっそり後片付けまでしてたんだぜ?ありゃ誰が見ても肝っ玉母さんのドキュメンタリーだったよ」 
  
 【皆さんも彼女の娘だと】 
  
 夏樹「ハハッ!そいつはいいな!でも確かに、アタシらは親子じゃ無いけど、ファミリーみたいなもんだから。仲良しこよしの集まりじゃなくて、互いの良いところも、悪いところも受け止めあった、魂の家族さ」 
18: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:57:37.99 ID:/F5s96SxO
 夏樹「よぉ、ママじゃねーか」 
  
 拓海「誰がママだてめぇ!」 
  
 夏樹「はいはい、わーったよ。ま、そういう訳で、アタシを悪ガキでいさせてくれんのもコイツなのさ」 
19: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 09:58:42.27 ID:/F5s96SxO
 拓海「はぁ?なんだそりゃ?」 
  
 【ご自身を客観的に見てどう思うのかなと】 
  
 拓海「突然んな事言われてもな……うーん…………未熟者の半端者さ、けどいつかぜってーてっぺんを獲る。それが向井拓海の生き様ってヤツだ」 
20: ◆A4u5oWtzb2
2020/01/10(金) 09:59:40.78 ID:/F5s96SxO
 【歳上のメンバーもいらっしゃいますし、その方達に任せるという選択肢は無かったのでしょうか?】 
  
 拓海「あー、なんつーか………アタシは別に、自分がやりたいから頭張ってるわけじゃねえんだよ」 
  
 【そうなんですか?】 
21: ◆A4u5oWtzb2[saga]
2020/01/10(金) 10:00:28.47 ID:/F5s96SxO
 拓海「ああ、昔からなんか知らねえけど、周りが勝手に着いて来やがるから、気がついたら頭にされてるってだけだ。別に、亜季や涼がやりたいって言うんならそれでもいいと思ってるぜ。けどな……」 
  
 【はい】 
  
 拓海「アタシは……!」 
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