【禁書安価】垣根「終わりの日と」エイワス「始まりの日」
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162: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/01/17(金) 20:28:28.49 ID:5ws07bs90

 垣根が模索している間に、カウントダウンは終了した。

ペンデックス「───発動の準備完了。迎撃します」

 すると、ペンデックスの顔付近から夥しいほどの出力を持った光の熱線が発射される。

 垣根は直前で未元物質で身体を防ぐが、解析に使っていた右腕は光とともに消え失せた。

 断面から血はなく、痛みすらも最早感じないまでに一瞬のことだった。

 そして、垣根の身体を守っている未元物質も悲鳴をあげていた。

垣根(クソッ……俺は………俺はッ! ここで消えるのか!! 俺が……未元物質がッッ!!)

垣根(解析は終わった後は外すだけ……それさえ出来れば俺は完全に『新たな法則』を獲得できるってのにッッ!!)

垣根(一方通行ッッ!!! テメェを殺すまでは俺はッ……!!!)

 数秒後に破られるはずの未元物質が壊れることはなかった。

 逆に『竜王の殺息』が消え去った。

上条「うぉぉぉぉ!!!!」

 上条当麻が未元物質に発射された竜王の殺息を打ち消していた。

 その一瞬がペンデックスに最期を与えた。

垣根「よくやった……無能力者!!」

上条「行けぇぇ!!垣根!!」

 垣根の残った左手が『首輪』に触れる。そして、それと同時に───『垣根帝督』もまたペンデックスと同じように死を迎える。

『垣根のこと好きだから』

『リーダーには何でも従うよ』

『いつでも帰ってきてください』

 同居人達の声が脳内に響く、走馬灯というやつだろうか。

 首輪が外れた音だけが、夜の部屋に木霊した。


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