魔法使い「主様、持ってきました」魔女「えぇ、ありがとう」
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16: ◆/ZP6hGuc9o
2020/01/30(木) 00:35:57.63 ID:4042C2W/0

魔女「ふふふ、女騎士様もずいぶんと偉くなったものね?補佐がつくなんて、まるで一個小隊の隊長みたいよ」

女騎士「よしてくれ、魔女。補佐なんて名ばかりの、わたしの監視役さ」

魔女「まあ、無理からぬことよね。王国から逃げたあたしのところに来るのが、『旧知の仲』のあなたなんだから」

女騎士「意地悪な言い方だな、本当に。わたしの立場というものも考えてくれ」

魔女「ごめんなさい、女騎士。あの副官騎士とかいうやつが、あたしの神経を逆撫でするようなことばかり言うものだから」

女騎士「あいつには、わたしからきつく言っておく。悪いやつじゃないんだが、王国への忠誠心が高すぎるのがたまに傷でな」

魔女「忠誠心、ねえ。あの国のあり方に嫌気が差したあたしには理解できない物ね」

女騎士「……なあ、魔女。やっぱり、城へ戻るつもりはないのか?」

魔女「言ったでしょ。『あの国のあり方に嫌気が差した」って。あなたには申し訳ないけれど、今のところは戻るつもりはないわ」

女騎士「お前なら、宮廷魔術師長にだってなれる腕はあるだろう?わたしも今度、騎士長代理試験があるんだ。合格することができれば、少しは発言力のある地位につくことができる。二人で、あの国を変えよう」

魔女「あたしは、今のこの暮らしが気に入っているの。そりゃ、自由とは言い難いけれど、好きな研究を好きなときにできるのだからね」


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