北条加蓮「藍子と」高森藍子「くもりのち晴れのカフェで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:02:49.80 ID:MOdSeJ0s0
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「ねー、藍子」

高森藍子「何ですか? 加蓮ちゃん」

加蓮「加蓮ちゃんって何だと思う?」

藍子「……?」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:03:31.00 ID:MOdSeJ0s0
レンアイカフェテラスシリーズ第105話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:04:00.14 ID:MOdSeJ0s0
藍子「よく分かりませんけれど……。加蓮ちゃんの、イメージ? とかを答えればいいんですよね?」

藍子「それなら、そうですね――」

加蓮「あ、待って。ちょっとタンマ。こう……いっぱい言ってくれそうにしてるのは嬉しいんだけどさ」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:04:29.97 ID:MOdSeJ0s0
藍子「加蓮ちゃんを一言で、ですか……。加蓮ちゃんを一言で――」

加蓮「……アイドル、っていうのも禁止で」

藍子「……わがままっ」プクー
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:05:00.03 ID:MOdSeJ0s0
藍子「……、」

加蓮「まだー?」

藍子「……加蓮ちゃんを、一言で。ですよね。……アイドル以外だと、なかなか思いつきませんね」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:05:30.30 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「ただ、走り続けてるって話なら……私の中だと、それって私より凛とかのイメージかなぁ、って思っちゃって」

藍子「凛ちゃん?」

加蓮「アイドルの最先端を走ってる感じ。それこそ追いつくのが大変でさー……。隣に並んだつもりでいても、すぐに追い抜かれて、いつも背中を追ってばっかり」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:06:00.32 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「なんか好きかも。走ってるんじゃなくて、歩いてる自分」

藍子「そうですか? それなら、よかった」

加蓮「加蓮ちゃんのことが好きな加蓮ちゃん。うんっ。違和感やばいね!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:06:30.27 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「で」

藍子「それで」

加蓮「藍子の例えで言うとさ。なんか加蓮ちゃんが迷子になってるっぽくて」
以下略 AAS



9:※第13話[sage saga]
2020/02/03(月) 18:07:00.36 ID:MOdSeJ0s0
藍子「……、どうして落ちちゃったんですか?」

加蓮「うっわ冷た。藍子、いつからそんな冷たい子になっちゃったの? 普通ここはまずドンマイとか励ますとこからじゃないの!?」

藍子「き、聞いてほしそうな顔をしているのは加蓮ちゃんじゃないですか! またそういうことを!」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:08:01.50 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「……ハァ」

加蓮「らしくないんだってさ」

藍子「らしくない……?」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:08:30.63 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「……でも、勝手な話と言えば勝手な話だよね。勝手に私のイメージとか造っちゃって。現実が違ったからって、自分で失望して。それを人に向けて、傷つけるなんて……」

藍子「…………」

加蓮「ま、今回ばかりは私が悪いんだけどね。アイドルが期待に応えられなかったんだし」ハァ
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:09:00.45 ID:MOdSeJ0s0
藍子「そう考えると……それってなんだか、難しいお話ですよね」

藍子「加蓮ちゃん、ここのところ色々あって……ほら、前よりずっと丸くなって。すっごく優しい笑顔を魅せるようになって」

藍子「私は、それってすごくいいことだなって思っていました」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:09:31.22 ID:MOdSeJ0s0
藍子「……でも」

加蓮「ん。言ってみて?」

藍子「でも私、監督さんの気持ちも少しだけ分かってしまいます」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:10:00.14 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「ま、それこそ1回のオーディションに落ちたくらいで傷ついたりする加蓮ちゃんじゃないし? 悔しいけど、悔しいってだけだもん。大丈夫大丈夫」

藍子「…………本当はさっきまで泣きそうな顔してたのに」ボソ

加蓮「あァ!?」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:10:30.04 ID:MOdSeJ0s0
……。

…………。

(結局、2人そろってコーヒーを注文しました)
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:11:00.39 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「なのに藍子に丸め込まれたって感じがするんだけど?」

藍子「そんなことしていませんよ〜?」

加蓮「しかも、これを機に他のこともいっぱい愚痴ってやろうって思ってたのに。そーいう気分じゃなくなったー」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:11:30.25 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「ずず……。ふー。ごちそうさまでした」パン

藍子「私も。ごちそうさまでした!」

加蓮「……改めて考えると、今日の私ってちょっと面倒くさかった?」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:12:00.13 ID:MOdSeJ0s0
藍子「私も、ときどき考えてしまいます。加蓮ちゃんにこれを言ってよかったのかな、ってこと……」

藍子「あの時の加蓮ちゃんは平気そうにしていたけれど、実は落ち込んでたりしてなかったかな? なんて」

加蓮「藍子にしては珍しいね」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:12:30.33 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「む。何。分かってて言ったの?」

藍子「違いますよ。……ね、加蓮ちゃん。今の言葉、ぜんぶそのまま、加蓮ちゃんにお返ししちゃいますっ」

加蓮「……?」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:13:00.87 ID:MOdSeJ0s0
加蓮「でもさ……。落ち込んでることとか、何かに失敗したことって、本当は理由にしちゃダメなんだよね」

加蓮「それこそ私の勝手な事情だもん。藍子からしたら、そんなの知るかー! って話だよ」

藍子「う〜ん……。そうかもしれませんけれど、でも、そこまで自分に厳しくなくてもいいと思いますよ?」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/03(月) 18:13:32.74 ID:MOdSeJ0s0

□ ■ □ ■ □


加蓮「逆に、よかったって思うこともあるんだ」
以下略 AAS



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