ベル・クラネル「リリ、君は僕のものだ」リリルカ・アーデ「……はい」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/07(金) 00:48:11.83 ID:OKFL85SsO
「叱るって……そんなこと、出来ないよ」
「どうしてですか?」

尻込みするベル様に、リリは悪事を並べます。

「リリはベル様のお部屋に忍び込みました」
「別に、怒ってないから……」
「しかも全裸で」
「そ、それは流石に困ったけど……」
「そして今この瞬間も、ベル様にあることないことを吹き込んで誑かしています。最低です」

ふと気づくと、リリは泣いていました。
ほんと、自分で言って自分で嫌になります。
泣いちゃダメ。ベル様が怒れなくなる。
それなのにリリは、また彼に甘えている。

「ひっく……リリは、ベル様のためと言いながら、結局、自分のことしか考えてなくて……」
「リリ……」
「こうして、惨めな姿を晒せば、またベル様に優しくして貰えると、つけあがって……」
「リリ。君は充分、僕に尽くしてくれてるよ。だからそんなリリを僕は叱ることは出来ない」

ベル様は優しい。その優しさが、辛いのです。

「ぐすんっ……わかりました。もういいです」
「リリ……?」

この手だけは使いたくありませんでしたが、致し方ありません。最後の切り札を使います。

「リリは、フィン様にお仕置きして貰います」
「リリッ!!」
「きゃっ!?」

そう口走った瞬間。
勢いよくリードを引かれて。
首が締まったリリは床に這いつくばりました。


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