先輩♂「ねえ俺君、バレンタインデーって知ってる?」
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1: ◆CItYBDS.l2[saga]
2020/02/10(月) 18:42:50.57 ID:joHmZ2iP0
どうも寒い日が続いておりますようで。
こう幾年を重ねてきますと、どうにもこの寒さが辛いもので。
肘や腰といった間接がきしみ、ひしひしと痛みを訴え、それどころか、24だとか25だとか、はたまた2の14なんてものは、体だけでなく心にまで鋭い痛みを持って来る始末。辛うじて耐え抜いておりますが、なんともまあ、我が人生は身に染みる寒さのただなかにあるようにございます。

先輩「おーい、男はいるか」

男「へえ、これは旦那。いったいどうされました?」

先輩「お前さん、住まいは菓子問屋大黒屋の隣だったよな」

男「そうですが」

先輩「実はな、客に出すお茶請けを切らしてしまったんだ。帰り際で構わないから、大黒屋さんで落雁でも求めて来てくれないか?」

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2:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:43:46.15 ID:joHmZ2iP0

男「あっちゃー……旦那。悪いが、今は時期が悪い」

先輩「おいおい、なんだよ。ただのお使いぐらい聞いてくれたって構わないだろ」

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:44:17.78 ID:joHmZ2iP0

先輩「あぁ、あの評判の看板娘だろ。そういえば、年のころはお前と大して変わらなかったな」

男「その通りで。あの娘と俺は俗にいう幼馴染でして。実はいま、彼女に返すべき義理をまだ果たせていないもんで」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:45:00.30 ID:joHmZ2iP0

男「いえ、つい今朝がたのことでして。会社に出向こうと家を出た俺に、彼女が声をかけてきました。そして、語気荒く『義理だから』とだけ一言だけ漏らして、チョコレートを渡してきたんでさ」

先輩「ははあ、『義理チョコ』だな。そういえば今日はバレンタインデーだったか」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:45:36.79 ID:joHmZ2iP0

先輩「そんなのホワイトデーに返せばいいじゃねえか」

男「ほ?」

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:46:10.51 ID:joHmZ2iP0

男「ほいさ。こちらでさあ」

先輩「……まあ、見事にでっかいチョコレートだなぁ。っておい、メッセージカードに『I LOVE YOU』って書かれてるぞ」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:46:37.81 ID:joHmZ2iP0

男「おや、ご存じで? そりゃあもう、勝気が服着て歩いているような娘で。それに、ことあるごとに、俺に難癖をつけてくる奴でして」

先輩「ツンけん娘からの『義理チョコ』ときたか。こりゃあ……非常に難しいラインだが。俺の見立てだと、こいつは『義理』じゃなくて『本命』だと思うぜ」

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:47:26.17 ID:joHmZ2iP0

先輩「そりゃあ、お前の気持ち次第さ。お前は、彼女の気持ちにどう応えたいんだ?」

男「おいおい、なんだか難しい話になってきやがった」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:48:45.56 ID:joHmZ2iP0

男「頭もモヤモヤ……」

先輩「ほほぅ!」

以下略 AAS



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