工藤新一「お前、案外可愛いとこあるよな」宮野志保「か、かわっ……!?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/18(火) 23:40:23.48 ID:5ksJ/A01O
「コナンが居なくなった今となっては眠りの小五郎の異名も地に落ちたが、こうして工藤新一が新米名探偵として活躍している現状、探偵事務所の稼ぎは充分だから、わざわざ銀行に穴を掘って盗みに入る必要もない……と、すると」
「勿体ぶってないで早く結論を言いなさいよ」

焦れた私が急かすと、彼は意地悪そうに含み笑いを浮かべて、そんな陰険な仕草にときめく。

「ん? なんだよ、宮野。顔、赤くねーか?」
「あ、あなたが焦らすからでしょ!?」

近頃、私はおかしい。
かつてのポーカーフェイスは失われた。
彼に焦らされるとドキドキして落ち着かない。

「お前、案外可愛いとこあるよな」
「か、かわっ……!?」

思わず耳を疑う。
工藤君が、私を可愛いって。
録音しておかなかったことが悔やまれる。

「いくつかヒントをやろう」
「またそうやって焦らして……」
「焦らされるのが好きなんだろ?」
「……ばか」

どうなんだろう。自分の気持ちがわからない。
私は彼に焦らされて、喜んでいるのだろうか。
ともあれ、即座に否定出来ない時点で負けだ。


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