8: ◆h.mZWDiaaQ[sage saga]
2020/02/21(金) 21:26:18.10 ID:5P/H/ATr0
その頃の私の食べ物の選び方は、第一に保存性、その次に味、腹持ち……と、栄養バランスのことなどどうでもよくなった
姉にお行儀が悪いと叱られていた、テレビを観ながら食べることが日常となった
この頃になって、自分の味覚がおかしくなっているのではないかと考えるようになっていた
いわゆるお袋の味付けのような健康的な薄い味付けをされた物は、食べてもよく味が分からない
一方でレトルト食品やインスタント食品、ファストフードやお菓子のような味付けが濃くてはっきりとした物なら美味しいと感じた
よりにもよって、レトルト食品などはラインナップが豊富で、あれこれ選び挑戦する楽しさがある
姉に食べる数を制限されていたお菓子も好きなだけ食べていた
特にポテトチップにはまってスーパーの棚の端から試していた結果、じゃがたらチップスのうにいくらとろ味が至高であるとの結論にたどり着いた
一般的なポテトチップの5倍の値段に興味が惹かれて買ってみたところ大当たり。口の中で暴れ回るうまみの奔流はレンチンご飯との相性がよかった
じゃがたらチップスとお米を交互に食べれば、まるでうに・いくら・とろを乗せた海鮮丼を食べてる気分になれる
加えて、このじゃがたらチップスは保存性・利便性が高いため、私は常に切らさぬよう買い溜めしていた
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