ぐだ男「病んでるカルデア」
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4: ◆/S77t7529g
2020/02/25(火) 02:28:31.21 ID:nmXm87Ox0
絆レベル5

 ついにここまで来ました。あと一歩。
 緊張する私の横で、いつものように笑顔です。
 頼りになるその姿に、私も自然と笑顔になってしまいます。
 今日もたくさんお話ししたい。そう思っていました。

 でもいつの間にか、先輩はどこにもいなくて。
 先輩は最近、色んなサーヴァントの方たちと交流しているようです。
 呼べばいつでも返事をしてくれる距離に、もういてくれません。
 先輩。先輩。私の大事な先輩。大切なマスター。何よりも守りたいあなた。
 先輩にとっても、私はそんな存在ですか?
 もしそうでないのなら。私は、マシュ・キリエライトは。
 荷物。
 優しくて、強くて、誰とでも仲良しで、どんな時にも物怖じしない、世界を救う為に戦う……英雄。
 私はそんな先輩のお役に、本当に立てていますか?
 私は。私は……? 私は先輩の。なんなのでしょう?
 初めて契約したサーヴァント。ただそれだけなのでは。
 守られて、守られて、守られて。
 ――守らなければ。先輩を守らなければならない。
 私の存在理由はただそれだけなのだから。
 報いなければならない。
 お別れすることになろうと、あの人の優しさに報いなければ。

立夏「マシュ? どうしたの? 顔が怖いよ?」

マシュ「いえ。先輩の事は、私が守ります! 絶対に!」

立夏「アハハ、いつもマシュに守ってもらってるからなぁ。たまには僕もマシュを守りたいな」

 先輩は、自分の価値を、まだ理解していない。


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