渋谷凛「しとど晴天大迷惑」-SS速報VIP

渋谷凛「しとど晴天大迷惑」

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1: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/02/29(土) 20:24:07.24 ID:5cL2iVcA0

順番が次に迫った打者が待機する場所を、ネクストバッターズサークルという。

私がそれを知ったのは数か月前の体育の時間で、教えてくれたのはソフトボール部員であるクラスメイトだった。

そして、私はいま、そのネクストバッターズサークルに、いた。

試合展開は最終回、二死、二三塁。

七対六で私の所属しているクラスが一点、負けている。

どうしてこんなことに、と思わないでもなかったが、そんなことを言ってもどうにもならない。

緊張からくる深い呼吸か、ため息なのか、自分で判別がつかなくなったそれを吐いてグラウンドへと視線を移せば、クラスメイトが四球を選び、一塁の方へと歩いていくところだった。

これで、二死、満塁。

歓声に背中を押されて、私はバッターボックスに立つ。

ヘルメットの鍔を軽く上げて、マウンドの上の投手を見据える。

さぁ、勝負だ。

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2: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/02/29(土) 20:25:12.85 ID:5cL2iVcA0

◆

やや大仰にチョークで黒板を打った、かつんという小気味のいい音が響く。

以下略 AAS

3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/02/29(土) 20:26:36.95 ID:5cL2iVcA0

「え、私が決めるの？」

「渋谷様の親衛隊ですので。御心のままに」

以下略 AAS

4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/02/29(土) 20:28:43.33 ID:5cL2iVcA0

〇

メンバーが決まったあとの動きは、我らが級長の導きもあり迅速で、バスケ班とソフト班に教室を二分して、それぞれが今後についての会議を行っていた。

以下略 AAS

5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/02/29(土) 20:30:42.15 ID:5cL2iVcA0

「勝つ気がない、なんて一言も言ってないし、アタシらだってガチでやるつもりだよ。戦う前から負けること考えるバカはいない、って言うし」

「それ誰の言葉？」

以下略 AAS

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