【アイマス ×鬼滅】千早「プロデューサーは笑わない」
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16:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:43:08.51 ID:18fKymV0O
「あの人のことは5歳の弟だと思って接するのがコツです」
「…それは流石に無理が」

 四歳も歳上の相手を五歳児に見立てるなんて至難の技ね…高槻さんならできるのかしら?


17:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:43:40.89 ID:18fKymV0O
「…そうですね、けど本当に優しい人なんですよ?」
「…失礼します」

 そう言う胡蝶さんは、またあの表情になっていた。何なんだろう。つい最近までどこかで見ていた気がする。あんな綺麗な表情をするのは誰だったのか…。思い出せないまま、私はレコーディングに向かった。



18:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:44:23.07 ID:18fKymV0O
「下手くそだな、今日は帰ろう」

 レコーディングを始めて五分後の発言だった。

「は?」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:44:54.89 ID:18fKymV0O
「…貴方にはわからないでしょう?スタッフさん、続きをお願いします」
「は、はい…」

 怒らないように、ようやく絞り出した声でスタジオのスタッフさんに続きの音を流すように促す。


20:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:45:22.53 ID:18fKymV0O
「ダメだ。今日は終わりにする」
「どうしてですか!?」

 意味がわからない。だんだんと我慢も効かなくなってくる。そもそも私だって人付き合いは得意な方ではないのだ。

以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:45:52.64 ID:18fKymV0O
「つい最近、うちに来て、それまで歌のことなんて何にも知らない貴方に何がわかるんですか!?」

 最早私は怒鳴っていた。けれどそんなことはどうでもいい。私が全てをかけてきた…特に765プロのみんなに支えられながら積み上げてきた今の私の歌を否定されるのが我慢できなかった。


22:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:46:28.51 ID:18fKymV0O
「流石の俺でも如月の歌が下手くそだと言うことはわかる」
「…っ…もういいです!帰ります!」

 気付くと私はスタジオを飛び出していた。こんな仕事の放り出し方、以前の私でもしたことはない。けれど、他に方法が思いつかなかった。



23:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:46:59.86 ID:18fKymV0O
「はぁ…はぁ…はぁ…」

 走って走って走って、走り続けた。息があがる。ここまでくればプロデューサーも…

「待て!如月!」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:47:32.76 ID:18fKymV0O
「くっ…あ…れ…?」
「如月!?」

 視界が歪む。身体がゆっくりと倒れていく。転んだのだと気付いたのはしばらくしてからだ。おかしい…何もないところで転ぶなんて、春香じゃないんだから…。



25:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:48:05.36 ID:18fKymV0O
「如月!如月!」

 プロデューサーの声がうるさい。聞こえていますよと言おうとして、声が出ないことに気付く。どうしたんだろう。視界が…ボヤけて…いく…。



26:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:48:31.45 ID:18fKymV0O
「んっ…んん…」

 目を覚ましたのは事務所の医務室だった。

「千早ちゃん!」
以下略 AAS



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