【アイマス ×鬼滅】千早「プロデューサーは笑わない」
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21:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:45:52.64 ID:18fKymV0O
「つい最近、うちに来て、それまで歌のことなんて何にも知らない貴方に何がわかるんですか!?」

 最早私は怒鳴っていた。けれどそんなことはどうでもいい。私が全てをかけてきた…特に765プロのみんなに支えられながら積み上げてきた今の私の歌を否定されるのが我慢できなかった。


22:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:46:28.51 ID:18fKymV0O
「流石の俺でも如月の歌が下手くそだと言うことはわかる」
「…っ…もういいです!帰ります!」

 気付くと私はスタジオを飛び出していた。こんな仕事の放り出し方、以前の私でもしたことはない。けれど、他に方法が思いつかなかった。



23:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:46:59.86 ID:18fKymV0O
「はぁ…はぁ…はぁ…」

 走って走って走って、走り続けた。息があがる。ここまでくればプロデューサーも…

「待て!如月!」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:47:32.76 ID:18fKymV0O
「くっ…あ…れ…?」
「如月!?」

 視界が歪む。身体がゆっくりと倒れていく。転んだのだと気付いたのはしばらくしてからだ。おかしい…何もないところで転ぶなんて、春香じゃないんだから…。



25:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:48:05.36 ID:18fKymV0O
「如月!如月!」

 プロデューサーの声がうるさい。聞こえていますよと言おうとして、声が出ないことに気付く。どうしたんだろう。視界が…ボヤけて…いく…。



26:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:48:31.45 ID:18fKymV0O
「んっ…んん…」

 目を覚ましたのは事務所の医務室だった。

「千早ちゃん!」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:49:04.77 ID:18fKymV0O
「千早ちゃん、酷い熱だったのよ?」
「え!?」

 音無さんに教えてもらった。私があの後倒れたこと、プロデューサーが連れて帰ってきてくれたこと、そして、お医者さんがくるまで必死で看病してくれていたこと。



28:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:51:09.97 ID:18fKymV0O
「千早ちゃん、風邪ひいてたんだよ?気付かなかったの?」
「風邪…?」

 確かに調子はよくなかった。けれどそれはイライラしているからだと思っていた。思い込んでいた。



29:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:51:36.11 ID:18fKymV0O
「お医者さんが喉が真っ赤に腫れてるって…」
「千早はすぐに無理するからね…」
「っつ…」
「大方歌に集中しすぎて気付かなかったんでしょ?」

以下略 AAS



30:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:52:17.10 ID:18fKymV0O
 その日の夜は事務所の医務室に泊まるように言われた。事務所なら誰かしらいるし、一人暮らしの家に帰るより安心でしょう。と律子から提案された。

「それじゃあ律子が帰れないじゃない…そこまで迷惑は…」
「こんな時までそんなこと気にしなくていいの」
「子供じゃないんだから、大丈夫よ…」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:52:54.63 ID:18fKymV0O
「おやすみなさい」
「おやすみ、千早ちゃん」
「おやすみなさい」

 律子と音無さんに挨拶をする。そこからは熱が出ていたこともあってとろとろと眠りに落ちていった。


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