【アイマス ×鬼滅】千早「プロデューサーは笑わない」
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8:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:38:05.32 ID:18fKymV0O
「けれど如月は…」
「もう、ちょっと黙っていてくれますか?」

 笑顔のままなのに怖い…。この辺り本気で怒った律子に似てるわね…。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:38:37.44 ID:18fKymV0O
「けれど、本当は優しい人なんです。今回のことも、如月さんの衣装がより素敵に見えるように…」

 本当になんでこの人が一番喋っているのだろう。一番関係の無い、何なら巻き込まれただけなのに、私たちのために…こんなところまで、律子にそっくりね…そういえば、彼女の胸も…くっ…。

「如月、胡蝶の胸元ばかり見てどうしたんだ?」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:39:04.05 ID:18fKymV0O
 気付かなかった。私はついつい胡蝶さんの胸元に目が行っていた。私よりも小柄で、身長も小さいのに…胸は…。

「ちょっと冨岡さん!黙ってろって言いましたよね!?」
「し、しかし…」
「もういいです」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:40:13.66 ID:18fKymV0O
「私もヘソを曲げてしまってすみませんでした。仕事に向かいましょう。プロデューサー」
「いや…俺はまだ…」
「いいじゃないですか。人には相性がありますから。お仕事ですし、仲良しこよしじゃなくてもいいじゃありませんか」

 そう、人には合う合わないがある。決して悪い人じゃないのだろう。私じゃなくて春香や我那覇さん(私にとって前向きでコミュニケーション能力が高い二人)の担当だったのならば上手くいったのかもしれない。こればっかりは組み合わせを考えた社長の責任ね。一体何を考えていたのかしら…。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:40:47.91 ID:18fKymV0O
「…そうか、ならば車を回してくる」

 渋々といった顔でプロデューサーは駐車場に向かった。

「あの…如月さん」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:41:14.64 ID:18fKymV0O
「今回の件は本当に申し訳ありません。私からも冨岡さんに言っておきますので…」
「いえ、何も胡蝶さんがそこまで謝らなくても…」

 どうしてこの人はプロデューサーの世話をやくのだろうか。プロデューサーと胡蝶さんはプライベートでも仲が良いのだと亜美真美に教えてもらったことがある。見た目はもちろん、声も可愛らしい。私よりもアイドルに向いているのではないかと思うそんな人が、どうしてあの人と好き好んで一緒にいるのだろうか。


14:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:42:00.54 ID:18fKymV0O
「それはもう…ほら、ほっとけないじゃないですかあの人」

 にっこり微笑んでそういう胡蝶さんの笑顔は、普段の笑顔の何倍も綺麗だった。思わず息をすることを忘れるほどに。こういう表情を、私はどこかで見たことがある…どこだったかは思い出せないけれど…。



15:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:42:33.05 ID:18fKymV0O
「あの人、放って置いたら3日で死んでしまうと思うんです…」
「あぁ…」

 急に深刻な顔に戻った胡蝶さん。気持ちはわからないでもない。

以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:43:08.51 ID:18fKymV0O
「あの人のことは5歳の弟だと思って接するのがコツです」
「…それは流石に無理が」

 四歳も歳上の相手を五歳児に見立てるなんて至難の技ね…高槻さんならできるのかしら?


17:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:43:40.89 ID:18fKymV0O
「…そうですね、けど本当に優しい人なんですよ?」
「…失礼します」

 そう言う胡蝶さんは、またあの表情になっていた。何なんだろう。つい最近までどこかで見ていた気がする。あんな綺麗な表情をするのは誰だったのか…。思い出せないまま、私はレコーディングに向かった。



18:名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:44:23.07 ID:18fKymV0O
「下手くそだな、今日は帰ろう」

 レコーディングを始めて五分後の発言だった。

「は?」
以下略 AAS



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