上杉風太郎「お義姉ちゃん、欲しくないか?」上杉らいは「欲しい!」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:10:55.09 ID:LZf9W8fmO
「なあ、らいは」
「なぁに、お兄ちゃん」
「お義姉ちゃん、欲しくないか?」
「欲しい!」

上杉家の食卓を切り盛りしている料理上手で掃除洗濯が得意な妹のらいはは小学六年生であり、この話はまだ早すぎるかと思ったが、聡明ならいははきちんとその意味を汲んでくれたようで、元気に義理の姉をおねだりしてきた。

「お兄ちゃん、ついに覚悟を決めたの?」
「まだ先の話だけどな」
「明日にでも一緒に暮らしたい!」

妹のはしゃぎっぷりに少々面食らう。
家庭の事情で普段から我慢ばかりさせている反動なのだろうかと思うと、胸が痛んだ。

「兄ちゃん、早く高級取りになってこの家にお義姉ちゃんを呼べるように頑張るからな!」
「うんうん。五人もお姉ちゃんが出来るわけだから、お兄ちゃんは頑張らないとだね!」
「待て、らいは」

はて、聞き間違いだろうか。
さも俺が五人の嫁を迎えるような口ぶりだ。
聡明ならいはならば、この国では一夫多妻は認められていないと知っている筈なのだが。

「らいは、結婚は1人としか出来ないんだぞ」
「うん、知ってるー!」
「知ってたか。なら、なんでそんなことを?」
「お兄ちゃんのお嫁さんが五つ子なら、ほかの姉妹もらいはのお姉ちゃんになるでしょ?」

うちのらいはは天才かも知れないと思った。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:12:54.05 ID:LZf9W8fmO
「なるほどな、たしかにその通りだ」

小学生の妹に認識を改めさせられるのは歳の離れた兄としてどうかと思うが素直に認めよう。

「あっさり納得したってことは、やっぱりあの五つ子さんがお嫁さん候補なんだね?」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:14:18.16 ID:LZf9W8fmO
「あのね、お兄ちゃん。よく聞いて」
「なんだ、らいは」
「好きって気持ちは自分だけのものなんだよ」

言われて、はっとする。たしかにその通りだ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:16:01.61 ID:LZf9W8fmO
「すまん……ありがとな、らいは」
「もう落ち着いた?」
「ああ、もう平気だ」

もう結婚なんてせずに妹と添い遂げようかと本気で考えたが、妹には妹の人生があり、そしてそれこそ俺が邪魔をするべきではない大切なものであることは自明なので、兄としてこれ以上甘えるわけにはいかなかった。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:17:28.21 ID:LZf9W8fmO
「らいは」
「なぁに、お兄ちゃん」
「ありがとう」
「だからやめてってば。兄妹でお礼なんて」
「お前が居たから五つ子と知り合えたんだ」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:18:26.40 ID:LZf9W8fmO
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!

「きゃああああああああああああっ!?!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:19:22.17 ID:LZf9W8fmO
「ほんっとにもう、お兄ちゃんったら!」
「面目ない」
「ほら、さっさとパンツ脱いで! シミになっちゃうでしょ!? くずぐずしない!!」
「ああ、わかった」

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:23:00.02 ID:LZf9W8fmO
余談ですが原作の途中かららいはは中学生となります
本作ではアニメしか知らない読者様の混乱を避けるためにあえて小学生六年生の設定としているので、ご理解ください

最後までお読み下さり、ありがとうございました!


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