31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/19(木) 22:55:23.74 ID:z07AMiQQO
  
 「でも珍しいね。おねーちゃんがラーメン食べたいって」 
  
 「そういう日菜もじゃない。どういう風の吹き回し?」 
  
  紗夜は朗らかな気持ちを抱えたまま、右隣の席の日菜に言葉を返す。 
  
 「あこちゃんからね、おねーちゃんとラーメン食べに行ったって聞いたんだ。そしたらなんかあたしも食べたくなってきちゃってさ」 
  
 「そうだったのね」 
  
 「おねーちゃんは?」 
  
 「私も似たようなものよ。宇田川さんと一緒に食べたここのお店のラーメンがふと食べたくなって」 
  
 「そっか! おそろいだねっ」 
  
 「そうね。おそろいね」 
  
  視線を交わし合って、言葉を交わし合って、ふたりは笑顔を浮かべる。 
  
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