54:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/19(木) 23:55:04.84 ID:z07AMiQQO
  
 「どうしたの?」 
  
 「んー、なんか……」 
  
 「なんか?」 
  
 「お酒飲んでるおねーちゃん、カッコいいなぁって」 
  
 「そう」いつものことか。紙パックの焼酎に手を伸ばす。 
  
 「あ、ついであげるよ」 
  
 「ありがとう。お願いするわ」 
  
 「なんかで割る?」 
  
 「そうね……ウーロン茶で」 
  
 「ん、りょーかい」日菜はこくんと頷いて、グラスに焼酎を注ぐ。透明のお酒が三分の一くらいまで満たされて、そこにウーロン茶が混ぜられる。適当で、適当な目分量。「はい、どーぞ」 
  
 「日菜も何か飲む?」 
  
  グラスを受け取って、言葉を返す。 
  
 「いいのー? それじゃー、おねーちゃんとおんなじの!」 
  
 「……ハイボールの方でいいの?」 
  
 「うんっ、それ!」 
  
 「わかったわ」 
  
  日菜のグラスにウイスキーを、おおよそ五分の一弱くらい。それからそっと炭酸水を注ぐ。いつもとそこまで変わった様子ではないけれど、どうにも酔っ払っていそうだ。少し薄めの方がいいだろう。 
  
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