14:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 23:42:41.39 ID:CTG1QIS00
  
  
 「うぐ…あぁ…」 
  
  
 なんとそこには腕から血を流す旦那さんがいた。 
 そんな旦那さんの腕を誰かがジュルジュルとまるでご馳走のように飲み込んでいた。 
 その誰かとは…奥さんだった… 
  
  
 「嘘だ…何であなたが…」 
  
  
 一瞬俺の頭の中が真っ白になった。だってそうだろ。さっきまで俺はこの人たちと仲良く談笑していたんだ。 
 それなのに奥さんが鬼と化すなんて何がどうなっている。 
 いや、考えるのは後だ。それよりも今やるべきことは唯一つ! 
  
  
 「やめろォッ!」 
  
  
 日輪刀を振るって旦那さんと女将さんを引き離した。 
 旦那さんの腕はいまだに血が滴り落ちておりそれを女将さんは涎を垂らしながら眺めている。 
 これまで見てきた鬼と同じだ。もう人のことを食い物としか見ていないんだ。 
  
  
 「女将さん…あなたが鬼だったのか…」 
  
  
 既に手遅れだ。女将さんは人を喰った悪鬼と化した。 
 こうなれば俺は鬼殺隊の隊士としての使命を果たさなければならない。 
 鬼を斬る。それ以外に解決する術はないんだ。 
  
  
34Res/41.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20