2:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 23:27:39.52 ID:CTG1QIS00
「そうか、大変だったな。そのような激戦をよくぞ生き延びてたな炭治郎。」
無限列車にて下弦の壱の鬼を討伐、さらに上弦の参こと猗窩座によって煉獄さんが討たれてから数日が経過した。
蝶屋敷で治療を終えたこの俺こと竈門炭治郎は妹の禰豆子を連れて育手の師匠である鱗滝さんの家を訪ねていた。
そこで俺は鬼殺隊の隊士としてこれまでの戦いを伝えてみせた。
今から二年前に俺は鬼に家族を殺された。唯一人生き残った禰豆子は鬼と化してしまった。
その後は俺たちを助けてくれた水柱の冨岡さんによって育手の鱗滝さんを紹介された。
それから二年間は鱗滝さんの元で修行に励みこうして鬼殺隊の隊士となったわけだ。
「初めて会った時と比べて見違えるように成長した。随分と立派になったものだ。」
「…いいえ…俺なんてまだまだ未熟です。そのせいで煉獄さんは…」
「そう思い詰めるな。彼奴の死はお前の責任ではない。
鬼殺隊の隊士たる者は鬼との戦いにおいては常に死を覚悟して挑まねばならない。
惨酷かもしれんがそれが鬼殺隊なのだ。」
鬼殺隊は鬼を狩ることが務め…
それは自らの命を掛けて行うべき務めなのはわかる。
けれど大切な人たちの命が紡がれていくのはやるせなさを感じてならなかった。
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