16: ◆3xQXQ8weeA[sage saga]
2020/03/30(月) 00:15:36.56 ID:D/prVfu20
甘奈「……もともと、ね。Pさん、浮かれてないっていうか……」
P「……?」
甘奈「……甘奈ね、Pさんと恋人になって、同棲始めて、すごく嬉しかったんだぁ……」
P「……知ってる。こっちがつられるくらいだった」
甘奈「……でも、段々ね。Pさんって、甘奈みたいに浮かれてないし……テンション、違うなぁって」
P「……それは、感じてたが」
甘奈「だから……。浮かれてるのは甘奈だけなのかなって。甘奈、めんどくさいんじゃないかなって……」
P「そんな事はない」
甘奈「でもPさんちょっと置いてかれ気味でしょ?」
P「……否定はしない」
甘奈「ほら、やっぱり」
事実だ。甘奈は加速度的に日々気持ちを積もらせている。しかし、俺はそこまでの熱量を持っていない。
無論、大切だ。愛しい愛しい恋人であることは間違い無いし、そもそもテンションの落差は以前から気にしている。
俺は甘奈の事を無自覚に悲しませてやしないか、などと。本人に聞けるはずもなく確かめようはなかったがここにきて目に見えるようになった。
今思えば、初めての恋で初めての恋愛。免疫がない分浮かれきっていても仕方がないのだろう。冷めた自分とは、やはり温度差があるのは事実である。
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