王馬「大変だ!オレが行方不明になっちゃった!」
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16: ◆DGwFOSdNIfdy[sage saga]
2021/05/14(金) 01:15:42.17 ID:tmHZdomU0
ゴン太「ああ、王馬君を探してるんでしょ?さっきキーボ君から聞いたよ」

王馬「いやー話が早くて助かるね」

ゴン太「先に言っておくけど、僕はなんの役にも立てないと思うよ」

王馬「もしかして遠回しに『面倒だから関わりたくない』って言ってる?」

ゴン太「ううん、文字通りの意味で言ったつもり」

王馬「じゃあ協力してくれるよね」

ゴン太「僕に出来る範囲でよければ。…で、どうすればいいのかな」

王馬「そうだなぁ…じゃ、ゴン太から見たオレってどんな感じだったか教えて」

ゴン太「もっと質問を明確にしてくれないと答えにくいよ」

王馬「あんまり四角四面に考えてほしくないんだ。フィーリングに寄った素直な意見を求めてるから」

ゴン太「つまり、いい加減に答えるくらいで丁度いいって事?却って難しい気がするけど」

王馬「とにかく適当によろしく」

ゴン太「王馬君は…端的に言えば掴み所の無い人だよね」

王馬「うんうん、よく言われる」

ゴン太「敢えて本心を悟られないように振る舞う打算的な側面は確かにあったと思う。でも、それを踏まえた上でも王馬君の言動は支離滅裂過ぎる」

王馬「理屈だけで動く人間の方が珍しいと思うけど?オレは自分の気持ちに正直なだけだよ」

ゴン太「それは嘘…というより実情に即していないよね。なんてったって王馬君は筋金入りの天邪鬼なんだから」

ゴン太「人の頭も心もそれ自体がブラックボックスみたいなものだけど、王馬君の思考と感情は本当に理解に苦しむ。まぁその混沌こそが王馬君らしさと言われたら確かにそうなのかも知れない」

ゴン太「だとしたら、キミは何を以ってキミという存在の連続性ひいては斉一性を証明するのかな」

王馬「ねぇゴン太、怒ってる?」

ゴン太「会話において質問に質問で返すのは少しずるいけど、王馬君がどうしてそう思うのか答えてくれるかな」

王馬「…オレがキミの言葉で多少なりとも動揺したから、敢えて傷つけるような言い方をしたのかと思って」

ゴン太「心外だよ。いや、そう思われても仕方無いんだろうけど…僕としては極力感情論を排して分析だけ述べたつもりだよ」

ゴン太「とは言え、どちらにせよ僕の一意見である事に変わりはないんだよね。耳に痛い言葉っていうのは尤もらしく聞こえがちなものではあるけど、必ずしも的を射ているとは限らない。結論は、自分の気が済むまで惟てから出せばいいよ」

王馬「言われなくてもそうしてた。幸か不幸か時間だけなら無限にあるからね」

ゴン太「他に僕の口から聞きたい事があるならどうぞ」

王馬「そうだなー、じゃあ後ひとつだけ」

王馬「ゴン太はオレの事恨んでる?」

ゴン太「望んでダンガンロンパに参加した時点で恨みっこは無しでしょ」

王馬「やけに引っかかる物言いするじゃん」

ゴン太「白状すると根に持ってはいるよ。…キミがこれから先もたまにあの事件を思い出して、少しでも苦しめばいいって願うくらいには」

王馬「……」

ゴン太「ああそうだ、さっき入間さんが3階で彷徨いているところを見たよ。今ならまだその周辺付近にいるだろうから、捜しているなら直ぐ行った方がいいんじゃないかな」

最原「ありがとうゴン太くん、助かるよ」

王馬「最原ちゃんいたんだ。ずっと喋らないから、オレがゴン太と話し込んでる隙に逃げちゃったのかと」

最原「途中で放り出したら後が面倒だからね。口を挟める雰囲気じゃなかったからずっと黙ってただけだよ」

ゴン太「最原君も色々と大変だね」


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