31:名無しNIPPER[saga]
2020/04/03(金) 19:59:54.90 ID:/ZuzgcCF0
……その時のこと、全部、覚えてる。
終わった今でも。
この気持ち。
私は、さっきの……。
「お疲れ様!」
声だけでも笑顔がわかる、そんな声が後ろから聞こえた。
私が振り返る前に、ぴょこんと顔を覗き込むように、彼女が前に回り込んできた。
お疲れ様です。
なんとかそう返すと、彼女はにっこり笑って、
「えへへっ、実はちょっと心配してたんだ。〇〇ちゃん、レッスンの時あんまり元気なさそうだったから。
でもよかった、今日は楽しんでくれたみたいで!」
……え?
全くの想定の外の言葉に、私が返せたのは、一言にも満たない一文字だけ。
そんな私に、彼女は少し慌てた様子を見せた。
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