小宮恵那「ね、先輩。キスしてあげよっか?」泉瑛太「は?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/12(日) 22:44:03.43 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩」
「今度はなにさ」
「好きですよ」

一度好きだと言ってから、躊躇いはない。
むしろこうして定期的に好意を告げておかないと、泉先輩のファインダーに入れない。

「……返事、待てないか?」
「ううん。待つよ。いつまでも、ずっと」

告白の返事は結果発表のあと。
私の写真のコンクールの結果も含めて。
泉先輩が志望校に合格するのを待っている。

「なあ、小宮」
「んー? なに? 喉渇いた?」
「いや、そうじゃなくて……」

カリカリとシャーペンを走らせながら、何やら言いづらそうに口ごもる先輩の顔が赤い。

「もしかして、トイレ?」
「茶化すなよ」
「じゃあ、なに?」

あえて茶化すと先輩は覚悟を決めたようで。

「あのさ」
「うん」
「俺、今まで女子にモテたことなくて……」
「だろうねー」
「どういう意味だよ、おい」

どういう意味もなにも、見たまんまだし。


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