59: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:07:06.13 ID:JGFtN5qb0
 男「……ん?」 
  
  強風が止んだ。 
  
  眼を開き、彼女が見据えている場所に俺も目をやる。 
60: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:16:27.09 ID:JGFtN5qb0
  俺はついていくしか選択肢がないじゃないか。 
  
 男「なにがどうなってるんだ……」 
  
  夢にしてはなにもかもがリアル過ぎる。 
61: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:19:42.70 ID:JGFtN5qb0
  しばらくするとUFOの一部分が静かに音を出して、中へと続く入り口を形成した。 
  
 男「は、入るのか?」 
  
 女「うん」 
62: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:24:17.12 ID:JGFtN5qb0
  彼女の家。 
  
  いや、これは明らかに家じゃないぞ。 
  
  どこかのアトラクションみたいじゃないか。 
63: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:29:51.38 ID:JGFtN5qb0
  中はとてもじゃないが、生活感がまるでない、銀色の世界だった。 
  
  というのも、周りは冷たい鉄のような内装で、家というよりは研究所のような様相だ。 
  
  そもそも、何も物がない。遠近法がおかしくなりそうだ。 
64: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/28(木) 02:20:55.46 ID:zfMm9YR90
 女「おじゃまします」 
  
 男「いやいや、違うだろ」 
  
 女「うん?」 
65: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/28(木) 02:22:21.49 ID:zfMm9YR90
 女「……待ってて」 
  
 男「どこ行くんだ?」 
  
 女「……」 
66: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/28(木) 02:27:40.07 ID:zfMm9YR90
 ?「客人ですか」 
  
 男「あっ……」 
  
  不意に声をかけられる。 
67: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/28(木) 02:33:31.92 ID:zfMm9YR90
  声の主はゆっくりと俺の方に近づいてくる。 
  
 ?「それは、どういう時に使うんですか?」 
  
 男「え……人の家に来た時に、でしょうか」 
68: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/28(木) 02:35:23.73 ID:zfMm9YR90
  中性的な見た目、しかし声は男性の低さ。 
  
  ただ、年齢が容姿から想像できない。 
  
 ?「申し遅れました、私は……」 
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