71: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 11:31:25.93 ID:Cezla0Hd0
  おそらく。 
  
  いや、間違いなく。 
  
  不思議っ娘のことを言っているのだろう。 
72: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 11:33:02.49 ID:Cezla0Hd0
 父「あなた達人間と交流する為に作成した"素体"、それが『アレ』なのです」 
  
 男「……」 
  
  理解が追いつかない。 
73: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 11:51:39.20 ID:Cezla0Hd0
 父「私達は"素体"を通してあなた方の文化や言語を学習している最中なのです」 
  
 男「それにしては、アイツと違って流暢ですね」 
  
 父「『アレ』はただの"素体"ですから」 
74: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 11:53:14.62 ID:Cezla0Hd0
 男「アイツは、人間じゃないってことですか?」 
  
 父「そうですね」 
  
  あっさりと肯定する。 
75: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 11:56:27.16 ID:Cezla0Hd0
 男「もっと、ちゃんとしてやらないと学校で浮きますよ」 
  
 父「そこは安心してください。"素体"は人間に限りなく認識しづらく設定しておりますので」 
  
 男「え」 
76: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/26(月) 12:06:01.76 ID:Cezla0Hd0
  少し、合点がいく。 
  
  不思議っ娘は、俺以外と会話しているところを見たことがない。 
  
  ましてや、誰かが彼女のことを話しているのも聞いたことがない。 
77: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/07/29(木) 11:24:23.50 ID:ymrGS4yz0
 父「そして、困っていることがもう一つ」 
  
  宙に向けて立てた人差し指をこちらに向けられる。 
  
 父「あなたに知られてしまったことです」 
78: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:18:06.25 ID:ECNFnKQ+0
  不思議っ娘が……? 
  
 男「……?」 
  
 父「だからこそ、我々もあなたの前に姿を現わさざるを得なくなったということです」 
79: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:19:29.31 ID:ECNFnKQ+0
 父「我々はこの星のことをもっと知らねばなりません。 
  
   あなたが誰かに吹聴してしまう可能性と、ここでその可能性を消すこと、 
  
   確実に後者の方が効率が良いと思いませんか? 私はそう思うのです。 
80: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:20:12.75 ID:ECNFnKQ+0
         
81: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:20:49.76 ID:ECNFnKQ+0
   
  
  
  
  
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