4:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:05:17.77 ID:es/Qb5Nf0
 玄関の音がした。 
 「ただいまー」 
 杏の声がした。俺は迎えに行った。 
  
 「おかえり」 
 「うん、どうあの子?」 
 「寝てるよ」 
 「屋根ゴミだと寝つきいいなぁ」 
 「ごめんね、最近あの子の面倒、屋根ゴミに任せっぱなしで」 
 「俺が好きやってるんだよ」 
  
 「ビール、飲んでるの?」 
 「ああ…」 
 「どうしたの?こんなに?」 
 「自分のだろ?CM決まって山ほど貰ったくせに」 
 「えへへ」 
 杏のマンションには一年分のビールが置いてある。杏が缶ビールのCMが決まって副賞だそうだ。 
 ちなみにお祝いに怪盗団で集まった。 
 竜司はアホのように騒ぎ、祐介は笑い上戸になり、真はすぐに倒れて寝た。 
 春はうわばみで、一人で何十本もごくごく飲んだ。 
  
  
 「後、プロデューサーのこと、ありがと。私の後輩も狙われてたの」 
 「……未遂で済ませることができて良かった」 
 「うん、本当。運がいい」 
 大学卒業以来一般のサラリーマンを隠れ蓑に世直し屋兼お助け屋として行動している。怪盗団の延長線だ。 
  
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