9:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:10:39.39 ID:es/Qb5Nf0
 「おかえり」 
 「ただいま」 
  
 「今日、行って来たんだろ?」 
 「うん、この子の定期検診」 
 「言えば迎えに行ったのに」 
 「大丈夫よ、千早さんは送ってくれたわよ」 
 「千早が?」 
 「後でお礼を言ってあげてね」 
  
 真は浮気男に嫌悪があったが、許してくれた。 
 それ以上に俺が好き、と言ってくれた。 
 そんな誠に俺は「普通の女よりも幸せにしてやる」とそう誓った。 
 ばかっ、そう言って平手打ちされて、キスされた。 
 それがプロポーズの思い出である。 
  
 真と目が合う。俺より背が低いが体の芯がきちんとしてる女。 
 母というのに体形が変わらないのは感心する。杏や貞代は元に戻すのに結構かかったものだ。 
  
 しかし、今ではまた腹が膨らんだ。 
 妊娠6ヶ月というところだろうが? 
  
 真は警察の仕事も慣れてきた。 
 随分危ない仕事をしているが、平然できるのは。数々の修羅場をくぐって磨かれた度胸のおかげだろうか? 
  
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