123:名無しNIPPER[saga]
2020/05/01(金) 23:03:21.07 ID:TaaH9Z3P0
  
  「……うん」 
   
  「こすえたちをー……みてたりー…… 
   みてなかったりー……こたえてくれたりー……はなしてくれなかったりするー……」 
   
  「うん」 
   
  「だからー……きにしない……きにするなー」 
   
 小さな手がぺちぺちと加蓮の頬をはたきました。 
  
  
  「かれんはー……かれんのやりたいように……やるのー。やっちゃえー……」 
   
  
 頬をはたく間隔が徐々に間延びしていって、聞こえなくなって、 
 代わりに安らかな寝息が聞こえてきました。 
  
 倒れていかないようこずえの身体を捕まえて、 
 起こさないようふわふわのつむじを撫でてやります。 
 平熱で一度くらいは違いそうなぽかぽかの身体を抱き、加蓮は三人に笑いかけました。 
  
  「だってさ」 
   
 見守っていた三人も破顔しました。 
 結局立ち上がれなくなってしまった加蓮を囲み、 
 今度は他愛も無いガールズトークに花が咲きます。 
   
  
 今なら何だか、上手く唄えそうな気がしました。 
  
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