129:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:53:09.40 ID:EfLG+Erp0
  
  「卯月」 
  
  「?」 
  
130:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:01:28.96 ID:EfLG+Erp0
  
  ◇ ◇ ◆ 
  
 まだ撮影も始まっていないというのに、 
 エメラルドブルーを目指し、シンデレラ達は我先にと裸足で駆けて行きました。 
131:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:11:10.40 ID:EfLG+Erp0
  
  「ところで加蓮、泳げるのか?」 
  
  「ううん」 
  
132:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:18:59.82 ID:EfLG+Erp0
  
 頭を掻く彼に笑い返し、加蓮が足を振ってサンダルを放り投げます。 
 閉めていたジッパーを下ろし、パーカーもそこらに放り捨てて。 
 寄せる波が、薄い青に彩られた彼女のつま先にキスをしました。 
  
133:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:33:18.12 ID:EfLG+Erp0
  
 水も滴る良い加蓮が振り向きます。 
 こちらを見ていた彼と視線が合いそうで合いません。 
  
 やや、下を向いていたので。 
134:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:45:53.62 ID:EfLG+Erp0
  
  
  「楽しそうね、お二人とも」 
  
  
135:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:51:20.91 ID:EfLG+Erp0
  
  「うん、今行く。プロデューサーも、」 
  
  
 目は口ほどに物を言う。 
136:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:04:31.64 ID:XPAMg3p00
  
  ◇ ◇ ◆ 
  
  
  「はい♪ 事故だけはくれぐれも気を付けてくださいね?」 
137:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:14:06.23 ID:XPAMg3p00
  
  「ちひろさんが見つけてくれたんだよ。というか、手配まで含めて全部」 
  
  「相変わらず何でも出来るね、ちひろさん」 
  
138:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:27:25.70 ID:XPAMg3p00
  
  「やるじゃん」 
  
  「は?」 
  
139:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 20:34:28.08 ID:XPAMg3p00
  
  ◇ ◇ ◆ 
  
 念のため、髪をアップに纏めておきましたし、上着だって一枚羽織ってあります。 
 ですが彼は飛ばす訳でもなく、海岸沿いの道を法定速度で流すだけ。 
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