205:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:43:09.39 ID:GVB5f6680
  
  ◇ ◇ ◆ 
   
  
  「やほ★ 元気してる?」 
206:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:48:20.96 ID:GVB5f6680
  
  「どう?」 
   
  「全体的に右回転が遅い。右足首、かばってるでしょ」 
   
207:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:52:12.65 ID:GVB5f6680
  
 加蓮がペットボトルの中身を半分ほど減らしたところで、 
 美嘉が口を開きました。 
  
  「昔さ、話したよね」 
208:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:56:22.28 ID:GVB5f6680
  
  「ホントの所、どーなの?」 
   
  「何が」 
   
209:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 21:00:40.21 ID:GVB5f6680
  
 頬を突っつかれて、加蓮はまた両手を挙げました。 
  
  「私ね、卯月になりたかったんだと思う」 
   
210:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 21:10:45.96 ID:GVB5f6680
  
  
  「あの娘を見て、分かった。 
   私……好きだからとか、やりたいからとか…… 
   そんな理由だけで頑張れる人に、ただ憧れてただけだった」 
211:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 22:07:14.07 ID:GVB5f6680
  
  「ぜったい内緒だからね、卯月には」 
   
  「加蓮が莉嘉にアタシの秘密とか訊き出そうとしなければね」 
   
212:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 22:21:29.95 ID:GVB5f6680
  
  ◇ ◇ ◆ 
   
  
 何かの拍子に窓ガラスが鳴って、加蓮はゆっくりと目を開きます。 
213:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 22:44:01.47 ID:GVB5f6680
  
  
 他の病室。 
 受付。 
 診察室。 
214:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 22:45:10.43 ID:GVB5f6680
  
  
  
  加蓮ただ一人を除いて。 
  
215:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 22:46:09.49 ID:GVB5f6680
  
  
  「――っ!」 
   
  
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