284:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:14:34.59 ID:7gnP6kF90
揺れ動くようなイントロが弾けました。
合わせるように加蓮の身体もふわふわと揺れて、次々と緑の光が灯ってゆきます。
本当は、冬まで取っておく筈の曲でした。
けれど彼女自慢のワガママが、とうとう彼の首を縦に振らせてしまったのです。
『きらきら輝く、この世界はまるで――何度もめくった、お伽話みたい』
古今東西の書物とにらめっこした日々は、彼女にとって楽しい記憶の一つです。
きっかけこそ勘違いと頑固さの組み合わせでしたが、
物語の後に続く未来、学術書に収まりきらなかった一頁。
無限に広がる余白に想像の翼を羽ばたかせて、
加蓮は知識と力を少しずつ蓄えていきました。
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