19: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/05/01(金) 07:07:46.09 ID:yo4ZRVm4O
 ――まゆのお悩み相談室から数日後 
  
  
  
 まゆP「おかしい……」 
  
 まゆP(世界は狂ってしまった) 
  
 まゆP「おかしいぞこれは……」 
  
 まゆP(それとも狂ったのは俺なのか) 
  
 まゆP「いくらなんでもおかしいぞ、これは!」 
  
 まゆP(世界全てが狂ったと考えるより、俺一人が狂ったと考えた方が現実的だが……) 
  
 まゆP「違う……俺は、まともだ」 
  
 まゆP(自分の正気を疑えるのなら、まだ狂気に堕ちていない。まだ……まだ俺は大丈夫だ) 
  
 まゆP「おかしいのはアイツ等の方だ……ッ!!」 
  
  
  
  
  
 珠美P『珠美がさー、最近ホント可愛くってさー。前々から背伸びしたがる子だったけど、ああ、ついにこんな事までするようになったんだって感慨深くってさー』 
  
 まゆP『何だよいきなりうざい絡み方しやがって。で、珠美ちゃん今度は何をしたんだ?』 
  
 珠美P『それが――』 
  
 まゆP『ん?』 
  
 珠美P『――や、やっぱり話せないわ』 
  
 まゆP『何だよオマエ。さっきまで自慢しまくりだったのに、急に……おいちょっと待てオマエ』 
  
 珠美P『な、何すかまゆPさん』 
  
 まゆP『オマエ俺に言えないような事、もといプロデューサーとして許されざることを珠美ちゃんと――いたしたんじゃなかろうな?』 
  
 珠美P『……』 
  
 まゆP『……』 
  
 珠美P『珠美もいまやぼんきゅっぼん』 
  
 まゆP『はい?』 
  
 珠美P『体はまだだけど……というか永遠にまだかもしんないけど……心は、心はぼんきゅっぼんだから』 
  
 まゆP『何言ってんだオマエ!?』 
  
 珠美P『俺は悪くねぇっ! 俺は悪くねぇっ!』ダダダダダダッ 
  
 まゆP『あ、コラ待て! ええ〜……アイツ何してんだ。珠美ちゃんまだ16歳だろ。部長に報告は――話がデカくなるから最後の手段として、ここは殴ってでも止めないと』 
  
 輝子P『……』 
  
 まゆP『――あ。輝子P、今の話……聞いてたか?』 
  
 輝子P『……』 
  
 まゆP『担当しているアイドル、それも未成年に手を出すとか懲戒処分に加えて条例違反だが……アイツは悪い奴じゃないんだ。話がでかくなる前に、やり直す機会を』 
  
 輝子P『魔王には……』 
  
 まゆP『ん?』 
  
 輝子P『魔王には勝てなかったよ……』フラフラ〜 
  
 まゆP『え、オイ!? 輝子Pまでどうしたんだ……? やらかしてしまったような様子だったけど』 
  
 まゆP『うちで魔王っていったら蘭子ちゃんだが、輝子Pは関わりは無いし……他に魔王っていったらクラウザーさん……輝子ちゃん? 輝子ちゃん!?』 
  
 まゆP『魔王には勝てなかったというのはつまり、輝子ちゃんには勝てなかった。そしてさっきのやらかした様子で勝てなかったというのは、つまり――』 
  
 まゆP『立て続けにプロデューサーが二人も……? いったい何が起こっている!?』 
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