104:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:32:04.77 ID:TLk8NaBL0
 剣士「だってそうだろう? 剣も包丁も問題なねえんだ。他に切れそうなものなんてないしよ」 
  
 勇者(………もしかして) 
  
 勇者「マスター。ごみってもう捨てちゃいました?」 
105:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:34:09.72 ID:TLk8NaBL0
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 -広場- 
106:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:36:08.98 ID:TLk8NaBL0
 警察「……確かにこれなら切れそうだな」 
  
 勇者「うん。刃物がなくてもこれなら十分な殺傷力だと思うよ」 
  
 警察「となるとこの破片が凶器ということか」 
107:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:38:07.34 ID:TLk8NaBL0
 勇者「…昨日、割れた食器の掃除は僕らが帰った後マスターがやったんだ。それに夜は鍵を閉めていたんだよね?」 
  
 マスター「…そうだな」 
  
 勇者「そ、そうなると僕と剣士には難しいよ。金持ちさんと話している間も、食器を拾う様子もなかったでしょ?」 
108:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:40:07.67 ID:TLk8NaBL0
 剣士「けどよ!」 
  
 勇者「剣士…、気持ちはわかるけど……」 
  
 少女「剣士……もういい」 
109:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:42:05.40 ID:TLk8NaBL0
 少女「……昨日の夜…店に…金持ちが連れ戻しに来た」 
  
 少女「……もし、金持ちが捕まっても…すぐ…戻ってくる」 
  
 少女「……そしたら……私は……また…いじめられる」 
110:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:44:08.03 ID:TLk8NaBL0
 剣士「それなのに…お前は……」 
  
 少女「………」 
  
 警察「少女。お前を殺害の容疑で連行する」 
111:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:46:05.87 ID:TLk8NaBL0
 勇者「……ねえ、剣士」 
  
 剣士「……なんだよ」 
  
 勇者「君は少女ちゃんを助けたい?」 
112:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:48:04.62 ID:TLk8NaBL0
  
 勇者「ダウトだ」 
  
  
  
113:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:50:05.81 ID:TLk8NaBL0
 警察「……何?」 
  
 マスター「勇者? 一体、どうしたんだ?」 
  
 勇者「警察さん。少女ちゃんは犯人なんかじゃないんですよ」 
114:名無しNIPPER[saga]
2020/05/19(火) 14:52:05.62 ID:TLk8NaBL0
 警察「半分?」 
  
 勇者「はい。確かに殺害現場ここでしょう。しかし、普通にここで殺されたらどうなりますか?」 
  
 警察「どうなるってそれは……! なるほど、そういうことか」 
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