【対魔忍RPG】まりの大冒険 ふたたび
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161: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:24:50.92 ID:5z9OpdEU0
「約束の報酬だ。それと…」

「私、いいです」

「受け取るんだ。それが依頼者への礼儀になる。それと、人の話は最後まで聞くものだ」
以下略 AAS



162: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:26:24.59 ID:5z9OpdEU0
「…?」

「森浦さんのレシピ・ノートだ。好きに使ってほしいという書置きが残されていてな」

「ええっ!?これ、全部ですか!?」
以下略 AAS



163: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:27:33.50 ID:5z9OpdEU0
「…まり。よければなんだが…私と料理の練習をしないか?」

「え?」

「いや、私もこういう漫画みたいなセリフは好きじゃないんだが…。ほら、あるじゃないか…。“森浦さんの料理を私たちが受け継げば、私たちの中で森浦さんは生き続ける”…とか…なんとか…」
以下略 AAS



164: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:28:36.39 ID:5z9OpdEU0
「…ふふっ。ふふふふ…」

「わ、笑うなよ!私だって言おうか迷ってたんだぞ!でも、君が落ち込んでいたから…」

「ふふふ…すみません、紅さんが…まさかそんな…ふふふふふ…」
以下略 AAS



165: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:29:26.37 ID:5z9OpdEU0
「…ありがとうございます。私なんかでよければ、ぜひ!」

「うむ。料理は食べさせる相手がいれば上達が早いと言うからな。二人で試食しあえば効率がいいだろう」

「楽しみです、紅さんの料理!」
以下略 AAS



166: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:30:34.87 ID:5z9OpdEU0
「あ!?いやいや、あー…、あつい、暑いなあ、今日は!暑い!うん!」

(うわっ!?めちゃくちゃベタなやつだ!)

「もしかして、例の“王子様”のことですか?」
以下略 AAS



167: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:31:53.90 ID:5z9OpdEU0
「なななっ、なんの話だっ!?そ、そんなことは――」

「去年、酒場にご一緒したときにオークさんたちが言ってました」

「し、知らんっ!知らんぞっ!というか、酒の席での話を間に受けるんじゃないッ!」
以下略 AAS



168: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:32:48.10 ID:5z9OpdEU0
(わかりやすいなあ…)

紅の、普段のクールさからは想像もつかない取り乱しぶりに唖然とするまり。

「じ、じゃあ、わたしはこの“和菓子@”って書いてあるやつからにしますね…?」
以下略 AAS



169: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:33:26.21 ID:5z9OpdEU0
(はわわ…。ちょっと、怒らせちゃったかな…?)

紅の様子を覗いながらゆっくりと表紙を開く。

“団子”“汁粉”“揚げまんじゅう” ――和菓子好きの彼女にはたまらない言葉が並んでいる。
以下略 AAS



170: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:33:57.35 ID:5z9OpdEU0
(きっとその人も、紅さんみたいに素敵な人なんだろうな…)

そんなことを考えながら、まりはページをめくりはじめた――。



171: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:38:37.94 ID:5z9OpdEU0
おしまい

ちなみにまりの大冒険は5/22まで復刻中なんだ
みんなで対魔忍になるんだ
絆が深まるんだ


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