古澤頼子「高峯のあの事件簿・マスターピース」
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20: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 20:46:21.47 ID:RS4SDFXO0
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清路市内・某安アパート・駐車場

のあ「わかったわ……落ち着いたら、警察署で合流しましょう。そこは任せたわ」

真奈美「遺体は酷い状態だったな……誰からだ?」

のあ「高垣楓から。シスタークラリスが殺害されたわ」

真奈美「また犠牲者が……理由はなんだ」

のあ「古澤頼子に協力していたから、かしら。刑罰に問えるほどではなかった」

真奈美「口封じ、か」

のあ「あるいは報復か」

亜季「参ったであります……」

のあ「大和巡査部長、遺体の身元は」

亜季「判明したであります。時効が成立した婦女暴行事件の容疑者であります。任意同行までは行ったでありますが、逮捕までは至らなかった人物だと聞いているであります」

真奈美「また同じだな、犯罪の容疑者が被害にあっている」

亜季「自白した文章が残っていたであります。恨みを晴らしたのでありましょうか」

のあ「遺体の状況からして、恨みを持つ人物が犯人かしら」

亜季「この手の弱い女性を狙った犯罪には、義憤を強く感じるタイプの人物に心当たりがありまして」

のあ「誰かしら」

亜季「新田巡査であります。弱い立場の人間が巻き込まれる犯罪は許せないようでありました」

真奈美「これも新田巡査が関係しているのか」

亜季「そもそも、時効が成立した事件を知っていたのは新田巡査が見つけて来たからであります」

のあ「そんな憤ることもあるのに、古澤頼子に協力していたのかしら」

亜季「古澤頼子は女性でありますからな……それはそれ、これはこれ、なのでありましょう。そう思うことにしたであります」

のあ「被害者は見つかるばかり。先手を取られてるわね」



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