65: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:26:42.25 ID:RS4SDFXO0
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 三船美優の自室 
  
 三船美優の自室 
 女性向けアパートの205号室。セキュリティ・防音共に評判は良い。アロマの良い匂いがする。 
  
 のあ「久美子、本当にお疲れ様」 
  
 久美子「のあさん、来たのね。ちょうど終わったから、現場見る?」 
  
 真奈美「科捜研は久美子君だけか?」 
  
 久美子「ええ。もう1つの現場は志希ちゃんにお願いした。音葉ちゃんは科捜研で作業中。ああ、警護は増えてるから安心して」 
  
 のあ「現場を見るわ。久美子、案内してちょうだい」 
  
 久美子「こっちよ。三船美優さんの遺体は壁に寄りかかった状態で発見されたわ」 
  
 のあ「変哲もない一人暮らし用のアパート。間取りは1K」 
  
 真奈美「良い匂いがするな」 
  
 久美子「そこのアロマディフューザーが、ずっと動いてたから」 
  
 のあ「遺体の状態も綺麗ね」 
  
 久美子「外傷もないし、死後に消毒されてるわ。キッチンに消毒用アルコールがあったから、それを使ったのかと。留美さんの指紋もあったし」 
  
 のあ「目的は腐敗を遅らせるためかしら」 
  
 久美子「発見を遅らせるのか、単に綺麗にしたかったのか。どちらか」 
  
 のあ「三船美優は会社員だったわね、職場に連絡は」 
  
 久美子「体調不良で休む旨をメールで連絡してるわ。発信元はテーブルの上に置いてあったケータイ」 
  
 真奈美「本人じゃないよな」 
  
 久美子「おそらく」 
  
 のあ「通信機器が残ってるのは初めてね。何か見つかったかしら」 
  
 久美子「留美さんとよく連絡取っていたわ。普通の友人関係過ぎて、起こった事件と整合性がない」 
  
 のあ「他に発信元は」 
  
 久美子「渋谷凛と同じケータイから連絡が来てた」 
  
 真奈美「青木麗君が持っていたケータイか」 
  
 のあ「古澤頼子と連絡を取っていたのね」 
  
 久美子「それ以外は小まめに消してたみたい。部屋を見ればわかるけれど、綺麗好きで整理整頓ができてる」 
  
 のあ「データの復元できるかしら」 
  
 久美子「署に戻ったら、やってみるわ」 
  
 のあ「彼女の死因は」 
  
 久美子「遺体の足元に注射器があるわ。薬物による中毒死、詳細を知りたいなら解剖が必要」 
  
 のあ「注射器を使ったのは、犯人ね」 
  
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