黛冬優子「ふゆのプロデューサー」
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2: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:14:45.25 ID:GoWeZr8Q0
1 ハァトフル・フェアリイテイル・その1

283プロダクションに入社して数ヶ月。

この小さな芸能プロダクションの良いところは、出社時間に厳しくないこと。

二度寝をしてから出社をしたけれど、咎められるような時間ではない。

良いところ、2つ目。自席のカーテンを開けると日差しが入ること。

すりガラスを通した淡い陽光がデスクを照らす。

写真立てを起こすと、あの人の顔も照らされた。

「おはようございます。今日も良い天気ですよ」

鍵を開けて、デスクの引き出しから仕事用のノートパソコンを取り出す。

私の白い顔を認識して、画面が立ち上がる。

メールを確認しよう。事務所の整理整頓しかしていないのだから、仕事のメールが来るわけでもないのだけれど。

「おや……」

天井社長からメールが来ていた。朝一で来てくれ、と。

今は朝一だろうか、と思いながら、社長に会いに行くことにした。



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