50: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2020/07/18(土) 06:51:04.94 ID:Bj/HA+5DO
   
   
 だけど不思議と私の身体はすんなりと動いた、まるで何百回と繰り返し馴染んだように自然な動きだった 
  
  
 ぴたりと大和の体に密着する。添えるのは右拳 
  
  
 あらゆるものがスローに感じられる。密着した私を斬ろうと大和が動くのがまさに手に取るように判る。今なら出来る、そんな気がした 
  
  
 ―――いきます――― 
  
  
 ん 
  
  
  
 どん 
  
  
 武蔵の時とは違い、ほとんど音はしなかった 
  
  
 大和「がはっ…!!?」 
  
  
 見ると大和の体に拳と同じくらいの穴が空いていた 
  
  
 それを見た武蔵が目を見張った 
  
  
 武蔵「あの時の技か…だが威力が段違いだな、どういう事だ?」 
  
  
 「…あの時は使えなかったんだよ、まだ」 
  
  
 ―――技の事を教えていませんでしたからね――― 
  
  
 続けて綾波が言う 
  
  
 ―――でも考えてみたら使えて当然なんですよね、だってこの身体は――― 
  
  
 元々綾波の身体だからね、私が知らなくても身体は覚えてる、あとは私の方が馴染めるかが問題だったけど 
  
  
 ―――貴女が寄生してからそれなりに長いですからね、多分意識の問題だったのだと思いますよ――― 
  
  
 それを先に知っておけばサンドバッグで手首を痛める事は無かったのに… 
  
  
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