花子「新しい!」貞子「生活!」メリー「なの!」
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74: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/06/16(火) 16:03:58.74 ID:dgPNsq/R0
 貞子「んー、寮って言っても結構いろいろあるんですねー。どこも細かい規則みたいなのはなさげですけど・・・・・・」 
  
 男「ん?貞子さん、それ何のパンフレット?」 
  
 貞子「メイド寮のパンフレットです。どこもそこそこの違いがあって割と悩むんですよね」 
  
 男「・・・・・・メイド寮?」 
  
 貞子「はい」 
  
 男「ってことは、ここを出るってことか?」 
  
 貞子「はい。そのつもりです」 
  
 男「・・・・・・仕事の都合でってことなら仕方ないけど、長居したら迷惑だからとかそう言う理由で出るっていうのなら反対するぞ」 
  
 貞子「迷惑だからというわけでもなくて。もちろん仕事場が近くなるので楽だというのもあるんですが、それ以上にプライベートの空間がほしいというか」 
  
 男「あー、なるほど。ウチ12畳一間だしな。個人部屋を用意しなかったのは俺の落ち度だ。悪かったな」 
  
 貞子「いえいえ、居候の身でそんな贅沢なこと言えませんよ。ただ、こうやって安定した稼ぎを得ている以上はやっぱり自立すべきですしね」 
  
 男「おお・・・・・・ついに貞子さんから自立の一言が!」 
  
 貞子「嬉しいですか?」 
  
 男「当然だろ。もう俺の手が必要無くなったってことだろ。精神的にも経済的にもさ。つまりは成長なわけだ。嬉しくて当然だろ。まあ、寂しくもあるけどな」 
  
 貞子「・・・・・・なるほど」 
  
 男「え?」 
  
 貞子「ああいえ、なんでもないです。男さんにはたくさんお世話になりましたし、また折を見て恩返しにも来ますから」 
  
 男「機織りでもしてくれるのか?」 
  
 貞子「メリーさんはモデルついでに服飾も学んでるそうですね。残念ながらメイド業に新しく物を作るという概念がありませんので」 
  
 男「あったらやってくれるのか。てかメリーさんはメリーさんで新しいスキルを身に着けてるのか」 
  
 貞子「モデル兼任の弟子みたいなものらしいですね。聞いたところによるとメリーさんを雇ってる方も元人形だとか」 
  
 男「まじかよ。世の中の人形ってよく動くんだな」 
  
 貞子「ほんとにですよ」 
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