4:名無しNIPPER[saga]
2020/06/11(木) 19:39:24.58 ID:fM9nM/xA0
何かを落としてきたような、そんな心地がした。
それについて、俺はきっともっと悲しんで、涙を流して、探さなければいけないはずなのに。
胸の内側を鈍器でぶん殴られているような痛みが走るのに、今も、あの桜の下で微笑んでいたちとせの姿がさらさらと摩耗しているのに。
なのに、歩けている。目的地はそこじゃないはずなのに、事務所に、仕事に、いつも通り戻れている。それがただ、不甲斐なくて仕方なかった。
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