6: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 19:45:16.26 ID:5N5BJxwZ0
 『マルコポーロ国際宇宙港へようこそ』 
  
 『ネオ・ヴェネツィアに観光のお客様は三番窓口を……』 
  
 宇宙船から降機して、二番ゲートを通った私は、多くの人で溢れているロビーを抜け出し、出口へと駆ける。 
7: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 19:47:54.73 ID:5N5BJxwZ0
 「ばいちゃい!」 
  
 「うわわわ!?」 
  
 私が薄目で太陽をみていると、謎の声と一緒に湿ったものが私の腕を撫ぜた。 
8: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 19:52:57.48 ID:5N5BJxwZ0
 「良いですよ〜、猫さん。次、もう少しひねりを加えたポーズをお願いします」 
  
 「ぶいにゅ!」 
  
 猫さんは私の言葉通りにひねりを加えたポーズをとる。そして、すぐさまそれを私が撮る。パシャパシャと連続で撮影して、私たちは撮影会を続ける。 
9: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 19:57:18.80 ID:5N5BJxwZ0
 私が振り向くと、そこには一人の女性が立っていた。その女性は、ウンディーネの制服に身を包んでおり、両腕を腰に当てている。 
  
 「早めに仕事が終わったから、気になって様子を見に来てみれば……アリア社長?」 
  
 「……にゅ?」 
10: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 20:00:31.05 ID:5N5BJxwZ0
 私がそのやり取りをぼーっと見ていると、その視線に気が付いたのか、私に話しかけてきた。 
  
 「ごめんね。ウチのアリア社長が遊んでもらっちゃったみたいで……」 
  
 「あ、ああ。いえ、全然大丈夫ですよ。むしろこっちこそ遊んでもらっちゃって……」 
11: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 20:04:52.24 ID:5N5BJxwZ0
 「あなたが、高森藍子ちゃん?」 
  
 「えっ!あ、はい!」 
  
 「……申し遅れました、私、ARIAカンパニーの、アイです。よろしくね、藍子ちゃん」 
12: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 20:08:00.62 ID:5N5BJxwZ0
 アイさんはケタケタと笑いながら、私の頭を撫でた。 
  
 「そんなに仰々しくしなくても大丈夫だよ。ほら、頭上げて」 
  
 私はアイさんに言われた通り、頭を上げる。愛さんは私の目を見ながら、笑う。そして、言う。 
13: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 20:15:21.26 ID:5N5BJxwZ0
 短いけど今回はこれでおしまいです。 
 今後、頑張って水先案内人になる藍子たちの姿を書ければいいなと思っています。 
 よろしくお願いします。 
14:名無しNIPPER[sage]
2020/06/21(日) 01:24:32.56 ID:wOMkEXrAo
 ARIA新作ってマ!? 
15:名無しNIPPER
2020/06/21(日) 04:06:01.83 ID:6NE4t6yi0
 これは期待。 
 AVVENILE公開の時に知ってハマって完全版揃えちゃったのが懐かしいし新作が2020冬とか言われたらもう冬が待ち遠しすぎる 
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