19: ◆36RVFTz/1g[saga]
2020/06/22(月) 13:24:27.37 ID:MHZ6CeQyo
  
  
 【 加古 】 
  
  
 初恋は一時間と五分前。 
  
 着任の報告に向かった執務室で、あたしは運命の出会いをした。 
  
  
 失恋は一時間と二分前。 
  
 初対面の彼の三歩後ろに、指輪をはめた初期艦の姿を見つけた。 
  
  
  
 ロリコンだったかー…… 
  
  
  
 幼い子供が好きならば、あたしの出番は既に無い 
  
 出会った時にはもう勝負がついているなんて、神様もちょっとズルいよね 
  
  
 消化試合に興味はないし、これからは布団で寝て暮らそう 
  
 ここなら涙も見られない 
  
  
  
 青葉「もーっ、加古さんってば!」 
  
 青葉「何、いきなり寝てるんですか」 
  
  
 青葉か。寝かせてくれ 
  
 カコラッシュはもう疲れたよ 
  
  
 青葉「起きてくださいってばー」キラーン 
  
  
 青葉……?お前、何で……指輪? 
  
  
 古鷹「着任おめでとう」キラリ 
  
 衣笠「やれやれ、待ちくたびれたよ」キラキラ 
  
  
 古鷹も指輪?衣笠まで!何これ、どうなってる 
  
  
 青葉「指輪ですか?」 
  
 古鷹「練度が上がると全員支給されるよ」 
  
 衣笠「能力が上がるんだよ」 
  
 加古「!!!?!?!」ガタッ! 
  
  
  
 ◇ 
  
  
  
 電「加古さんカッコよかったのです」 
  
 電「電もいつかあんな風になりたいのです」 
  
 提督「……電、誰にも言うなよ」 
  
 電「ほえ?」 
  
 提督「加古ヤバい。胸がドキドキする」 
  
 提督「ハッキリ言って、無茶苦茶タイプだ」 
  
 電「一目惚れなのです!?」 
  
  
  
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