面接官「得意武器は斧……ですか」斧戦士「はい」
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10:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:00:30.04 ID:/ouu/qF80
土魔女「ったくなんなのさ! どいつもこいつも、あたしを必要としてないってどういうこと!?」
斧戦士「……どうした? 小娘」
土魔女「なに、おっさん、話し相手になってくれるの? だったら聞いてよ!」
11:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:01:15.86 ID:/ouu/qF80
土魔女「仕事は自分で探さなきゃいけないから、まず魔法の学び舎に行ったのよ」
土魔女「でさ、『あたし土魔法なら教えられますよ』って自己紹介したら」
土魔女「『土魔法なんて地味だから今時習いたい子はいない』って断られちゃって……」
12:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:02:00.38 ID:/ouu/qF80
土魔女「おっさんこそ、どうしてベンチで一人寂しそうにしてたの?」
斧戦士「俺もお前と同じような境遇だよ」
斧戦士「今時、斧の使い手を雇ってくれる職場なんてそうそうねえ」
13:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:02:39.19 ID:/ouu/qF80
斧戦士「よっしゃ! ここはひとつ、不人気同士、手を組まねえか!?」
斧戦士「俺たち二人で、世の中をあっといわせることをやろうぜ!」
土魔女「いいねいいね! やろうやろう!」
14:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:03:34.46 ID:/ouu/qF80
酒場にて――
土魔女「オレンジジュースおいしーい! やっぱり土魔法って最高!」プハッ
斧戦士「ハァ? オレンジジュースと土魔法ってなんの関係もないだろ?」
15:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:04:28.96 ID:/ouu/qF80
斧戦士「実は明日、大商人の屋敷でビッグイベントが開かれるんだ」
土魔女「どんなイベント?」
斧戦士「大商人が今度売り出すっていう、新製品の発表会を兼ねたパーティーさ」
16:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:04:59.68 ID:/ouu/qF80
斧戦士「目的も決まったところで、そろそろ出るか。あんまり金もねえしな」
斧戦士「ところでお前、今はどこで暮らしてんだ? 下宿とかしてんのか?」
土魔女「実は、今までは宿屋に泊まってたんだけど、あたしもそろそろお金ヤバイの」
17:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:05:35.39 ID:/ouu/qF80
斧戦士の自宅は、町外れの質素な小屋であった。
土魔女「うわぁ〜、殺風景! なんもない! 『ザ・独身男の家』って感じ!」
斧戦士「ほっとけ」
18:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:06:02.66 ID:/ouu/qF80
翌日、はりきって大商人の屋敷に向かった二人だったが――
斧戦士「発表会は敷地内にあるデカイ庭で行われるって聞いてたけど――」
斧戦士「なんだありゃあ……」
19:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:06:52.35 ID:/ouu/qF80
土魔女「どうすんの、斧っさん?」
斧戦士「……どうしよっか」
土魔女「ええーっ、まさかの無策ですか!?」
20:名無しNIPPER[saga]
2020/06/22(月) 16:07:48.47 ID:/ouu/qF80
土魔女「あたしが土魔法で、地面に穴を掘って侵入すればいいんだよ!」
斧戦士「おおっ、そんなことできるのか! さすが魔女!」
土魔女「たあっ!」パァァァ…
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