8:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 17:00:54.33 ID:W5lmC8VA0
「嘘をついても、しょうがないもの」
私は、それでもいいの。
たとえ結果を残せなかったとしても。
「千夜ちゃんが、私の代わりにこの世界を楽しく生きてくれるなら。
この世界に飛び込んでみて、私、良かったよ」
「ちとせ……」
自分のデスクから私を見上げる魔法使いさんの顔は、ひどく悲しそうだった。
イジワルな言い方をすると、それは、手前勝手な納得の押しつけ。
そんな彼の姿に、腹を立てる筋合いも、悲しみを分かち合う必要も無い。
そういうもの。私は私。
夕陽に溶けていく魔法使いに、私は淡泊な結論を伝えるだけ。
「私、アイドルを辞めようかなぁって……ダメ?」
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