右京「タイムパラドクスゴーストライター?」
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61:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 22:59:18.06 ID:0AxqYuWp0


「だってしょうがないじゃないか!俺はみんなを楽しませる漫画を描きたかったんだ!」


それでも哲平は拘った。みんなを楽しませる漫画を描きたいと…
そんな哲平に右京はあることを尋ねた。


「ひとつお聞きします。みんなを楽しませたい。その気持ちは分かりました。
しかしあなたが描いた漫画と十年後から送られてきたホワイトナイトを読み比べましょう。
完成度は未来の伊月さんが描いた漫画が圧倒的に上です。
つまりあなたの漫画、お話はそこそこ成り立ちますが本物と比べれば劣化版でしかない。
そんな劣化版を読んで読者は十分に楽しめるでしょうか。」


このことを指摘されて哲平は図星を突かれた。
それは同じ漫画家として嫌というほど思い知らされた。
今の哲平では十年後の伊月の画力に追いつくことなど出来やしない。
いや、ひょっとすれば一生を費やしても不可能かもしれない。


「そんなこと…わかっていた…それでも俺は…ホワイトナイトを世に送り出そうと…」


そんな自分が本当にホワイトナイトを描くことが出来るのかという不安はあった。
事実哲平は一度連載を断念しようとした。
だがそれよりも自分がホワイトナイトを世に広めようという使命感が優ってしまった。
だから連載に踏み切ってしまった。





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