右京「タイムパラドクスゴーストライター?」
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75:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 23:21:57.93 ID:0AxqYuWp0


「…それは恐らく夢を見てしまったせいでしょう。」


「夢…ですか…?」


「そう、夢です。才気溢れる若者が夢見ることはとても素晴らしいことです。
自ら目標を見つけてこれからの将来に突き進んでいく。まさに希望といえます。
ですが才の無い者が見る夢は残酷です。いつまでも辿り着くことのない頂きをよじ登らなければならない。
何度躓き転げ落ちようとも次こそはと挑み続けて登る。それはまさに呪いといえるものです。」


右京の話を聞き終えた冠城は今回の騒動がなんとも皮肉なものかと感じずにはいられなかった。
佐々木哲平と藍野伊月、二人は似たような夢を見た。


[みんなを楽しませたい]


そんな二人の夢は異なる結果となった。
伊月は才能があった。まだ荒削りだがこれから研鑽を積めば立派な漫画家になるだろう。
反面哲平には才能がなかった。どれだけ努力しようと報われず…
たったそれだけの違いだった。ある意味で哲平は被害者だったのかもしれない。
夢という呪いを受けた哀れな被害者。そう思えてならなかった。


end



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