小美浪あすみ「仕方ねーな。アタシがひと肌脱いでやる」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/04(土) 04:04:28.54 ID:ybIwhY18O
「いいんだよ、後輩。お前は、お前だろ?」

そうだ。俺は俺だ。他の誰でもない。
自分はその程度であると、認めよう。
それはとても度し難くて、理想と現実とのギャップによって大脳と延髄の認識にズレが生じるかも知れないが、構うものか。何故なら。

「アタシがそんな成幸のことを愛してやる」
「俺もあなたを愛してます……あすみ先生」

どれだけ平凡で才能の欠けらもない俺のことを、それでも愛してくれる人が居るから。
だから俺には自分を認める義務があるんだ。
唯我。その姓に相応しい在り方で生きよう。

「ありがとうございます、先輩」
「気にすんな。完治おめでとう、後輩」
「いえ。俺の病気は不治の病みたいです」
「それなら退院は無理だな。仕方ないからアタシが一生、付きっきりで看病してやるよ」
「はいっ! よろしくお願いします!」

俺が患った病は、一生治りそうもなかった。


''天才には不幸か、貧乏か、[x]が必要だ。でないと天才はすぐに思いあがる。"


【ぼくたちは普通に愛することが出来ない】


FIN


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