54: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:42:09.44 ID:4Jd3JNMn0
  
 うい「わぁっ、すごいっ・・・! 一気に景色が開けた!」 
  
 ねむ「さっき行った深谷通信所跡地と同じか、それより広い草原だね」 
  
55: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:44:27.25 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 十七夜「先ほどのいちょう団地で、自分は里見君の考えに反論したが、それは別に里見君の考えを否定したかったからじゃない。そういう考え方もあると知ってほしかったからだ」 
  
 十七夜「ここの土地利用についても同じだ。開発を進めるべきだという考えがある反面、自然を残すべきだという考えもある」 
56: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:46:50.79 ID:4Jd3JNMn0
  
 十七夜「さて、偉そうなことを延々述べてしまったが、せっかくここまで来たんだ。この広い場所を使ってみんなで思いっきり羽を伸ばして遊んでみたらどうだ」 
  
 桜子「 |うん。私の桜と草原じゃないのはイヤだけど・・・。いろはたちが楽しいなら我慢する。みんなで仲良く遊んで| 」 
  
57: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:50:16.14 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 桜子「 |大丈夫だよ、ねむ。いつでも私がねむの足になるから。みんなで仲良く鬼ごっこやろう?| 」 
  
 ねむ「それはもう僕じゃなくて桜子じゃないか! 他人の足で鬼ごっこすることのなにが楽しいのっ?! 僕にみじめな思いをさせたいのっ?!」 
58: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:51:44.13 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 いろは「ねむちゃん。確かに、車椅子生活の大変さは私たちには分からないかもしれない。でもね、ねむちゃんの世界が狭いままだなんて言い方は、みんなに対して失礼じゃないかな?」 
  
 ねむ「どういう意味・・・?」 
59: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:53:08.25 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 ねむ「・・・僕は、世界を原稿用紙に物語を綴りたい」 
  
 ねむ「だけど、今の僕はその世界を知らなさすぎる」 
60: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:55:43.23 ID:4Jd3JNMn0
  
 ねむ「そうかい・・・。ふう・・・。なんとも不覚だよ」 
  
 ねむ「ここまでお姉さんに諭されて心が晴れた、そのきっかけが・・・灯花の発言からだなんてね」 
  
61: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 05:01:03.10 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 桜子「 |・・・・・・・・・| 」 
  
 桜子( |町の至る所で桜が咲くこの季節。本当の春が始まったこの季節| ) 
62: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 05:11:31.66 ID:4Jd3JNMn0
  
  
 桜子「 |いろは| 」 
  
 いろは「んっ?」 
63: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 05:15:11.27 ID:4Jd3JNMn0
  
 ありがとうございました。 
  
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